
介護職の求人をよく見かけるけれど体力的に不安がある、長く働けるだろうか、収入が少なそうなどの理由で介護業界への転職を悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
現在、超高齢社会で介護や支援を必要とする高齢者が増えているため、介護業界はむしろ成長産業ともいえます。また、未経験、無資格から挑戦できることもあり、誰でも始めやすいのも魅力です。
今回は、介護業界の現状や将来性やIT技術の普及により変わっていく仕事内容についてレポートします。
要介護・要支援者の増加で介護人材は常に不足気味
令和2年度の厚生労働省の調査によると、要介護・要支援者の人数は全国で約668万人です。2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となるため、要介護・要支援者数はこれからますます増えていくでしょう。
一方、介護職の人数は令和2年度に211万人、令和3年度には214万人と増えていますが、要介護・要支援者数の増加に対応できず現場では常に人手不足に陥っています。
介護職の約7割は40代以上
ある調査によると介護職の約7割は40代以上という結果が出ているなど、40代以上が多く活躍している業界です。そのため、体力面の負担はそれほど大きくないと言えるでしょう。
また正社員ではなく、派遣、パートなどを選べば、働く日数や時間の調整が可能です。なかには定年後も働き続けられる施設があるので、長く働きたい方にもおすすめの業界と言えます。
収入アップ、子育て支援など待遇は改善傾向
国は介護職の待遇改善に力を入れており、賃金は上がってきています。
2019年には介護職員等特定処遇改善加算が設けられ、経験やスキルのある介護福祉士の賃上げが行われました。
他にも国が介護施設・事業所内に保育施設の設置を支援するなど、子育て中の人も働きやすい環境が整備され始めています。
無資格・未経験からキャリアアップが可能
介護業界では未経験、無資格からスタートし、キャリアアップしていくことが可能です。
体に触れる介護には資格が必要ですが、施設内の環境整備、食事の配膳、デイサービスやショートステイの送迎、介護士のサポートなどは資格を必要としません。
未経験、無資格の場合、上記の業務などを行いながら「介護職員初任者研修」を受けるのが一般的です。
修了試験に合格すると身体介護が可能になるため、仕事の幅が広がります。また、資格手当が付き、収入もアップします。
さらに3年以上の実務経験を積み、実務者研修を修了すると国家資格の介護福祉士に挑戦できます。
その後は介護支援専門員の資格を取得してケアマネジャー、社会福祉士などの資格を取得してソーシャルワーカーや生活相談員などの専門職へキャリアアップをしていくことが可能です。
基本的に資格手当が支給されるため、資格を取得していくことに収入が増えてきます。また、多くの施設で資格取得のための費用補助や研修が行われているなど、サポート体制も整っています。
ICTやAI普及により、介護職の負担は軽減されている
既に移乗介助ロボットの導入が進んでいる施設は多く、腰痛が職業病ともいえる介護職の負担は軽減されつつあります。
加えてタブレットを利用した介護職同士での情報共有、高齢者のトイレの回数や部屋での動きを感知するICT機器を利用した見守りシステムの導入など、業務の効率化や介護職の負担軽減が進んでいます。
また、介護ソフトの導入でレセプト作成など介護事務の仕事は大きく軽減されていますが、AI(人工知能)の技術革新によりさらに効率化や自動化が進む見込みです。
しかしAIやICT機器、介護ロボットが進化したとしても、高齢者や家族の気持ちに寄り添って支援するという仕事は人にしかできません。
技術革新は介護職の仕事を奪うものではなく、介護職に体力的・精神的なゆとりを生み出します。その結果、質の高い介護を行うことが可能になります。
キャリアアップ支援が充実しているきのこグループで働こう
未経験、無資格から始める人も多いきのこグループでは、資格取得支援、研修制度などのキャリアアップ支援が充実しています。
約3か月の新人研修では、ビジネスマナーや高齢者の方と関わるための基本姿勢を丁寧に学べるほか、現場配属後も各種実習や講習に参加が可能です。
また、結婚・出産・育児などライフイベントに合わせた休暇や働き方をサポートする制度があるほか、きのこエスポアール病院に近接した事業所内保育所を設置。子育て中の人も多く働いています。
興味を持ったら、きのこグループの求人情報をチェックしてみてください。