介護業界で活かせる6資格 仕事内容・取得方法・活かし方を解説【前編】


介護の仕事は未経験・無資格からでも始められますが、キャリアアップを実現するために必要な資格があります。資格を取得すれば、キャリアアップはもちろん、転職する際にもアピールしやすくなるでしょう。今回は、介護業界で活かせる6資格について、仕事内容・取得方法・活かし方を解説。【前編】では、認知症介護基礎研修と介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修の3つの資格について、対象となる仕事、取得方法、難易度などを紹介します。

 

認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修とは、認知症の人の介護を行うのに必要な基礎知識やケア方法を学ぶ研修です。2021年度に、無資格で働く介護職員への受講が義務化されました。経過措置期間がありますが、2024年度までには全員が受講する必要があります。現在は無資格で介護職に就けますが、今後は認知症介護基礎研修を受けることが必須になるでしょう。この資格は、スキルアップの土台として活用できるのが特徴です。

認知症介護基礎研修は、eラーニング研修で動画の視聴や確認テストを受けることで、修了証書が発行されます。確認テストには回数指定がないため、難易度はそこまで高くないでしょう。

 

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは介護の仕事の基本になる資格であり、取得することで身体介護のサービスや訪問介護を行えるようになります。以前はホームへルパー2級と呼ばれており、持っていると未経験者でも採用されやすくなります。この資格を持っていると、身体介護や生活援助、レクレーション企画など、幅広い仕事を任されるようになり、転職する際にも選択肢を増やすことができるでしょう。

資格を取得するには講習を受ける必要があり、講習は公益法人や民間団体などで開催されています。カリキュラム終了後に筆記試験に合格する必要がありますが、授業内容をしっかり理解していれば難易度は高くないでしょう。もしも不合格の場合でも、追試制度で合格すれば問題ありません。

 

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修の上位資格になり、より幅広く実践的な技術や知識を学ぶ研修です。介護福祉士を受験するのに必要な資格になっているため、キャリアアップをめざしている人は履修しておいたほうがいいでしょう。介護職員初任者研修を受けずに、介護福祉士実務者研修を受けることも可能ですが、未経験の方には介護職員初任者研修からの受講をおすすめします。

介護福祉士実務者研修には修了試験が義務化されておらず、スクールで講習を受けるだけで修了証を受け取れます。試験があるスクールもありますが、講習内容を理解していれば、そこまで難易度は高くありません。合格率はほぼ100%といわれているため、安心して受講しましょう。ただし、介護職員初任者研修よりも受講時間が320時間長く、自宅学習が多いので、自分でコツコツと勉強を進める必要があります。

 

人材育成が整っているきのこグループで働こう!

きのこグループではキャリアステップ・研修を用意しており、介護職員がステップアップできるようにサポートしています。介護士の基本業務のほとんどは無資格で行えますが、介護職員初任者研修と実務者研修を順番に受講し、国家資格である介護福祉士を取得することでキャリアアップが可能です。また、さらに介護業界のキャリアパスの1つの到達点であるケアマネジャーの資格についても、さまざまな支援を行なっています。

資格を取得すると、仕事の幅が広がります。未経験・無資格の人は、きのこグループなら働きながらスムーズに資格取得をめざせます。次回は「介護業界で活かせる6資格 仕事内容・取得方法・活かし方を解説【後編】」として、介護福祉士と認定介護福祉士、ケアマネジャーについて紹介します。